震災から9年。
震災により亡くなられた方々にご冥福をお祈り申し上げます。
また、被害にあわれた方々、そのご家族の心中をお察しいたします。
【2011年3月11日チャート】
今日は為替の動きを対日本円で見ていきたいと思います。(USD,EUR,NZD,CHF,GBP,AUD,CAD,TRY)

【見方※画像をクリックすると大きな画像で見れます】
上図の赤線のクロスする点にあるのが3月11日の日足になります。
白字で数字は3月11日の価格に戻るまでの足の本数です(土日は含んでません)。
8通貨並べてみましたが特徴が似たチャートになっています。主に特徴は3つ。
①:3月11日(金)~3月17日(木)までの円高
②:一週間後の3月18日(金)からの円安
③:3~4週間後、円高へ
【考察】
被害を受けたのが日本なので相対的に他通貨の価値が上がりそうなものですが
①の発生直後の数日間は円高が急激に進行しています。※機関投資家や大手ファンドの影響ともいわれています。
②のチャートの転換点となる3月18日にはG7(先進7か国)による協調介入が行われ、円が売られ、円安へとシフトしていきます。
対応が1週間目と早いのは被害があまりに甚大であるため、対応の必要性を容易に国家間で共有化できたためと思われます。
2週間以内には3月11日と同じ程度の価格まで上昇してきています。
③は別要因(ヨーロッパ経済の見通しの悪さ等)で円買いが進んだようです。
今後、近い事象が発生した場合にはG7の介入がより早く行われる可能性もあります。
短期間の間に値幅が大きく動いているのが見て取れます。
このような緊急時にはEAを止めて、為替取引は控えることも一つの策ですね。
